09年06月の日記

過去の日記

09年06月01日

パチンコ液晶画面の収録終了～～　　いや～、長い戦いだった。

前回更新の直後に７直撃当たりが出て（結局は珊瑚リーチ）、それからサメリーチ外しの押さえに３日かかった。ノーマルリーチのサメ外しだったら楽勝で撮れるんだけど俺が狙ったのは左ラインないし中央ラインで魚群予告からのサメ黒潮リーチ外し。

左ラインで魚群からの当たり、中央ラインで泡リーチからの外れは予備で押さえてあったから、左ラインの外れ、ないし中央ラインの魚群当たりが撮れれば合わせ技１本になる。それで３日粘った結果、左ラインで泡予告からの外れがようやく撮れた。サメリーチ外し収録にこれほど手こずるとは思わなかったな。

ちなみに俺も１日中パチンコ台の前には居られないので、外出前にACタイマーかませてカメラとパチンコを回しっぱなしにして出かけてた。帰宅後、１時間分の素材を確認し、撮れてなければ同じ事の繰り返し。サメリーチだけで6-7時間分は回したわ。

何故そこまでサメリーチ外しに拘ったのかを書くと、主人公がパチンコ打ってて自分の台は外れたのに、隣の客があっさり７直撃当たりGETするというシーンの悔しさを視覚的に表現する為。パチンコやらない人は分からないかも知れないけど魚群のサメリーチが外れると台を叩き壊したくなる（笑）　この要素をど～しても自作に取り込みたかったんよ。

え～、ちなみに俺が撮ってるのはパチンコ映画ではありません。真面目なバイオレンスアクション映画ですので悪しからず（笑）

で、ご用済みのスーパー海物語実機は早々に放出予定。今はちょっとバタバタしてるから1週間後ぐらいにヤフオク出品かな。

09年06月06日

おやおや、今日はダミアンの誕生日じゃないの（ちなみにもうすぐ６時）。

それはさておき編集作業も滞りなく進んでおり、アクションシーンに気を取られて放置状態だった会話シーンのラフ編集部分も詰めていったら１分以上縮まった。先日撮り終えたパチンコ画面とサンプル的に1/3ほど作ったタイトルクレジットを加えて現時点のタイムは64分、編集を外部へ委託してるアクションシーンが１分半ぐらいになる筈だから計65分ちょいか。追撮素材が10分を越える事は無いので75分以内に収まる算段。

ここ数日かなりしっかり切り詰めたので、トータルタイムの増減は今後せいぜい10数秒だと思う。但し、それは俺一人で作業を進めればの話。まだ手直しの余地はあるから数フレーム単位の微調整を暫く続けるけど、自分的に納得いく形になった時点で第三者のアドバイスを仰ぐ予定。今までの経験上、自分でOKと思っても絶対にヌケがあるからクールな他者の意見はとっても重要なのだ。

しかし全体の９割を繋いでも全体の雰囲気はやっぱり地味目。特にタイトルクレジット明けから約30分間は際立った事件が起こらない淡々とした展開なので観る側からすれば結構退屈な時間かも知れない。但し、そこは俺の狙いでもあって、30分を過ぎた頃から畳み掛けるように事件が発生し、クライマックスまで一気に突っ走る構成を目指してる。まあ自分なりに緩急を重視した結果なんだけど、それが上手くいってるかどうかは観る側に判断を委ねるしかないね。

09年06月11日

ここ数日は仮編データをDVDに焼いて通勤中確認し、甘い箇所を洗い出して再編集の繰り返し。かなり完成度は上がってきたけど、まだまだ自分的に納得いくレベルには到達してない。

で、前回更新の直後、外部へ編集を依頼してたアクションシーンの仮編データが届いたので観たらひっくり返った。打ち合わせやトレーニング立ち会いの時点で良い物になる事は確信してたけど、まさかここまで最高の仕上がりになるとは・・　

但しこれは俺の作品の一部な訳で、そこだけ秀でていたんじゃお話にならない。前後の繋ぎも同等レベルに仕上げるべく俺の方も気合いを入れ直した。ちなみにこの仮編データは素材をどう味付けすれば小気味の良いアクションシーンに仕上がるかの良い指針にもなってる。

俺の方の編集作業過程で一番頭を抱えたのは素材の少なさ。アクションシーンは短いカットを畳み掛けるように繋いでいくから素材が少ないと寂しい仕上がりになってしまうんだけど、時間的制約で満足な量の素材が揃わなかった。じゃあどうすれば良いのかと言えば同じ素材を使い回すという単純な回答が送られた仮編データには含まれていた。

FCPでは素材のトリミングも再生スピード調整も左右反転も出来るから、同じ素材も別素材に作り変えてしまえば良いのだ。そんな形でこっち担当のアクションシーンを手直ししたら、かなり賑やかな仕上がりになってきた。それでも理想郷にはもう一息なので、こんな感じの微調整を続けていくつもり。

09年06月13日

先週今週と休みになれば地方へ車で出かけてる。別に旅行じゃなくてロケハンなんだけど。以前書いた通り近県の荒野を探してて、昨日は前から目を付けてた場所へ足を伸ばした。

ど～ですか、この壮大な風景は！　ほとんどイメージ通りの画が撮れる理想的な場所と言っていい。・・で、ここが一体何処なのかと言うと・・

静岡県裾野の大野原。富士山さえ撮り込まなければ非常に無国籍的な荒野のイメージになる。

た・だ・し、ここでのロケには色々と問題がある。まず、ここは自衛隊の演習場（正式には東富士演習場と呼ばれる）で、基本的には立入禁止区域。でも時代劇等ではよく撮影に使われる場所らしいので、許可さえ取れば撮影可能。逆に言えば許可を取らなければ撮影出来ないという事。

もう一つには、やはり都心からは結構な距離なので（片道約１時間半）完全な一日作業になってしまう。役者絡みのロケはあと１日でカタを付けようと思ってたものの、ここへ行くとなれば２日撮影を余儀なくされる。それが可能なら行っちゃうんだけどねえ・・

09年06月18日

連日睡眠時間を削って進めてきた編集作業も今日で取り敢えず終止符。恐らく９割方のシーンは今の繋ぎが完パケになる。あと直すべき箇所は未撮影部分の前後とクライマックスの大銃撃戦。

本作では主人公がヤクザ事務所に単身で乗り込み複数の悪漢相手にドンパチを繰り広げるシーンがあるんだけど、現時点での仕上がりは40数カットを30数秒で見せる畳み掛けのカットワーク。ブレイク的に数秒のカットを幾つか挟むから実際はコンマ何秒という短いカットばかりの構成で非常に目まぐるしい。

銃撃戦を構成する方法は大きく分けて二つあり、一つは俺が選択したスピーディーな畳み掛け手法。もう一つはスピードより重みを重視したリアリティ手法。イーストウッドの監督作品は大半が後者の手法で構成されてて、１カット1カットが長目でスピード感は希薄なれど生々しさは前者の比じゃない。

俺は別にイーストウッドじゃないからイーストウッド手法を実践する必要は無いものの、今ある素材でそういう組み立てが可能かどうか試してみたくもなる。撮影時点でそういう繋ぎは想定してなかったから限界あるけど、銃撃戦に関してのみ別バージョンを作ってみるのも一興かと。この辺がノンリニア編集の強み。素材は全く無傷で様々なバージョンが作れてしまうんだからDV時代様様だわ。

で、テキスト的に見返したのがイーストウッドの許されざる者とスコセッシのタクシードライバー。どっちも重いなあ。当然ながらあの重みを表現する為には撮影時からそのコンセプトで撮らなきゃダメなんだけどね。ま、チャレンジとして趣味的にやってみようかな～と思ったりして。

09年06月21日

今月に入ってから時間があれば編集、時間が無くとも編集という編集三昧の日々を送ってきたけど、同じ素材を何百回も見ていると何が良くて何が悪いのか判別付かなくなってくる。昨日もちょっとだけいじっちゃったけど、もう今の精神状態で作業を続けても最良の繋ぎは出来ないから完全休止宣言。続きは未撮分の素材が揃ってから。

しかしシネ８ミリの時代からそうだったけど編集作業は正に不安との戦い。思い描いたイメージになかなか近付かないと怖くて夜も眠れなくなる。その精神的ストレスと寝不足からくる身体的ストレスの捌け口が食へ向いてしまい、６月に入ってからアホみたいに食ってばっかり。おかげで3kg太った。

健康の為にもダイエットの為にも根を詰めた編集作業を止めなくては・・って事で今日は久々に休暇らしい休暇を心がけた。昼はギャラ精算の為に役者さんと会ったりしたけど夕方からは完全フリー。で、久々に一勝負してるかあ！とパチ屋へ行ったら19000円ロスト。シェ～～!!　おとなしく編集してりゃよかった・・

その後TSUTAYAへ行き、DVDはまだ観る気になれないけどCDを２枚レンタル。内訳はグリーン・デイのライブ盤と冬ソナのサントラ。何故今更冬ソナのサントラを？と思われるかも知れないけど自作の１シーンにイメージピッタリの曲があったので参考資料として借りる必要があったわけですよ。ちなみにその曲とはぱちんこ冬のソナタじゃお馴染みの♪ヨ～モニ～ですね。あの小洒落た甘い曲で何を企んでるのかは完成品に乞うご期待って事で。

ヨ～モニ～知らない人の為にリンク貼っときます。

09年06月22日

昨日書いたヨ～モニ～ばっかり何度も聴いてたらパチ屋でヨ～モニ～聴きたくなりハネデジ版で一勝負。結局１万近く突っ込んで４ヨ～モニ～に甘んじ2000円負け。まあこの程度なら一時のレクリエーション代と割り切れるか・・

ちなみに自作でヨ～モニ～みたいな曲をそのまま使おうって訳じゃなく、甘く優しい曲のイメージをコンポーザーに伝える際、サンプルとして都合がいいから借りてきただけ。実際はギター曲に仕上げて貰う予定。取り敢えず今回の作品にピアノ曲は合わんよ。試しに仮編データへヨ～モニ～載せてみたら笑っちゃう程合わなかったし。

***

連日酷使し過ぎたようで、ここ最近ウチのMacMini君がご機嫌斜め。怖かったのは一昨日、編集データが丸々入った外付けHDDを認識しなくなった時。もう顔が青ざめたわ。仮にHDDクラッシュだったらここ一ヶ月の努力が水の泡だもん。恐ろしくなって別のHDDに全データのバックアップを取ったよ。カスタマイズしてあるとはいえMacMiniで大容量データをやりくりする長編作品の映像編集は少々無謀なのかも。

ついでに前作やくざハンターのオリジナルデータが入ってるHDDのバックアップも取る事にした。完パケは複数コピー済みなのでオリジナルデータが消失しても困る事はないものの、やっぱり苦労の結晶は残しておきたいんで。

で、2007年10月18日付けの仮編データが目に付いたので気まぐれに開いて確認してみた。これは編集スタッフへ作業を引き継ぐ前に俺が全素材をザックリ繋いだバージョンで、ボツカットが含まれてたりアクション繋ぎの間が悪かったりと未完成ぶりが見ていて楽しく懐かしい。

この甘いデータを詰めて詰めて、最終的にはあれだけの作品へ仕上がったんだから今回だって同じ事。今は思うように行かずもがき苦しんでるけど最後の最後には思惑通りの仕上がりになるのだ・・と信じて作業を進める事にする。取り敢えずは俺とMacMiniを休ませなくちゃいけないから再開はもう少し先だけどね。撮影も終わってないし。

09年06月26日

どうも昨日から頭が痛いし体がダルい。エアコンにあてられて風邪でも引いたんだろうか。取り敢えず葛根湯の内服液を３本飲んだら少し調子よくなった気がするので早朝の更新なんぞを・・

一昨日、自作にCGスタッフとして参加して下さる方の事務所へ出向いて色々とサンプルを見せて貰ったんだけど、いやはや昨今のCG技術の飛躍は凄い。撃ってない銃が火を噴き、静止したチェーンソーの刃先は廻り、整然とした建物が炎を上げる。CG処理を前提としつつ大丈夫かなあ・・と思いながら撮った素材も、これでド迫力の画になる事が確定した。強力なサポーター達の手腕によって俺の映画がどんどんハイクオリティになっていく。幸福過ぎて気絶しそうだわ。

それと平行して問題の大銃撃戦に関し篠崎誠監督から的確なアドバイスをいただいた。曰く、俺の繋ぎは律儀過ぎるんだと。チンピラ達の銃が火を噴くタイミングと次の画に移行するタイミングが一律だから単調になってる。もっとラフに、アクション途中から繋ぐカットも織り交ぜた方が良い、との事。

これは確かにその通りで、俺は銃が火を噴く３フレーム前から繋ぎ、火を噴いたら４フレームで次カットへ移行するというカッティングを全カット貫いてる。だからカットワークは激しい筈なのに荒々しさが足りないんだな。

カットタイミングを均等にする事で生まれる心地良いリズム感がプラス方向に傾くシチュエーションもあるけど、銃撃戦にそんな物は必要ないのでもっと荒々しく繋ぎ直していこうと思う。ちなみに俺がここで目指してるのはジョン・ウーの男たちの挽歌の中盤、チョウ・ユン・ファが飲み屋へ単身で乗り込み敵のチンピラ連中を皆殺しにするシーンの荒々しさとカタルシス。香港ノワールの金字塔への道は遠く険しいけど、少しでもあの高みに近付ければと思ってる。

***

編集作業を休止したらかなり精神的に余裕が出来た。久々にDVDを借りようと思い東京残酷警察と平凡ポンチ、それと主演・杉浦亜紗美の文字が目についてターミネーター斬ってのを借りてきた。まずは東京残酷警察から観ていこうかと。

そう言えばヱヴァンゲリヲン：破も明日公開か。気分転換に観に行ってこようかな。あと、気が付いたら観たかったサスペリアテルザ　最後の魔女の公開終わってるし。なんか自作に没頭し過ぎて世間の流れについて行けてねえや。

先月分

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