突確
| パチの世界には常人だと理解不能な造語が結構ある。確変とか時短とか、俺がパチ打ち始めた頃には全く意味不明だったもんな。その最たる物が突確。正確には突然確率変動（形式的にアタッカーが２回解放される事から2R確変とも言われる）。特定の当たり目を引くと当たり確率が10倍に跳ね上がり電チューサポートも付き、一度出玉ありの大当たりを引くまでこの状態が継続する。 業界初の突確はEVAの暴走モードで、これが大ウケして現行の確変デジパチにはほとんどこの突確機能が搭載されている。確かに通常状態からいきなり確変状態へ突入するのは非常に有り難いんだけど、問題はこの突確も当たりの一種として盤面に記載された大当たり確率に含まれてる点（更に言えば確変比率にも含まれている）。すなわち出玉ありの大当たりに限って言えば実際の所、盤面記載の確率を大きく下回るという落とし穴がある。 例えばEVAのSFは大当たり確率1/397.2、確変突入率67%という事になってるけど暴走モードの占める率が全大当たり中20%なので、これを引いた率こそが本来の出玉あり大当たり確率となる。参考までにこれを差し引いて考えると大当たり確率が1/500近くなり確変突入率は50%と切るという、ゼロヨン基準フルスペックのZFを遥かに凌ぐ激辛仕様って事になる。 勿論、突確はそのまま出玉ありの大当たりへ結び付くから机上の計算ほどキツい仕様という事にはならないし、演出的にも面白いので否定はしないけど、どうも店側に有利なシステムとしか思えない部分がある。出玉はなくとも形式的には大当たりだからデータカウンタの大当たり回数に反映され、大して爆発してなくても爆発してる台に見えたりしてね。 実際、俺もデータカウンタ上は11回の大当たりを引いたものの、そのウチ７回が暴走モードで４箱しか積めなかった事がある。ところが、俺が去った後にその台を見た客は11回も当たった好調台かと思うわけじゃない。確変突入率にせよ67%と言えば爆連を期待しちゃうけど、20%突確込みって事になれば全然期待出来ないし、この辺は改善の余地ありだと思うなあ。 つーか近い将来、盤面の確率表記は全面的に見直される気がする。だって誰がどう考えたって詐欺だもん。恐らくはユーザー側からクレーム付くでしょ。 |