これが地獄のカメラ卓だ！
上段の６つのモニターは６台のカメラがそれぞれ捉えている画像を映し出します。中段右側はプレビューモニターといい、今ライブで流れている映像の次に流れる画像が映し出され、左側がライブモニター、すなわち今ライブで流れている映像を見る為のモニター。最下段右側はマスターモニター。セレクターで選択した「操作したいカメラ」の映像をモニターします。中央にある白いモニターは「タッチパネル」といい、カメラのアングルポジションを画像付きで１画面12箇所まで記憶させる事が出来る便利な機械ですが、被写体が人間である以上常に一ヶ所にはとどまってませんからカメラ大振りの際の補助的役割しか果たしません。慣れれば演出に利用する事も可。
これが４時間握り続ける事になるカメラのコントローラー。右のジョイスティックを前後左右に動かすことでパン（横振り）ティルト（縦振り）、ひねることでレンズのズームアップ・ズームバックを操作、その左下のダイヤルでフォーカスを操作。一番手前に８つ並んだボタンには１から５までの数字が記され、操作すべきカメラをセレクトします。これを間違えると見当違いのカメラが動いてしまい、それがライブに乗ってる映像だったりするとＴＤ（テクニカル・ディレクター）に怒られます（笑） ちなみに左側のジョイスティックは５台中２台にのみ装備された自走機能を操作する際に使用する物で、ひねるとペデスタル（昇降）も操作可能。
コントローラーの左側に据え付けられたCCUパネル。これで各カメラのアイリス（露出）操作や画像の微調整等を行います。一番手前がアイリス操作用のダイヤル。一応オートアイリス機能も付いてはいるものの、そんな甘ったれた物は使わせて貰えないので全て手動で操作します。
そして、このコントローラーを駆使して操るカメラはこいつら。
フロアスタッフもいることはいるんだけどみんな他の仕事をしてるのでカメラは常に無人の状態。自走する２カメ（右から２番目）以外はコントローラーで移動操作が出来ないため必要な時にだけインカムでフロアスタッフに移動をお願いする形になります。