| Ｇ球場訪問はファンの人数が少ない平日が俺的に理想なんだけど、今月は休暇が土日に集中しているため仕方なく週末の稲城へ足を運ぶ。まず20日の土曜日だけど、予想通りファンの人数は相当なものでグラウンド周辺に陣取るファンだけでも4-500はいたか。もはやライト側の出入り口付近は満員電車並の混雑。 これじゃサインどころの騒ぎじゃないなと判断し、あたしはむしろ球場周辺の状況をデジカメで納める事に集中してた。バックネット裏でレフト側へ回る通路が工事の為通り抜け禁止になっている所を撮影してたらグラウンド中央から１塁側ベンチに向かってくる選手が目に入り、一体誰だろ？と、その様子をうかがってるとこれがヒデキ松井その人。 あれ？ ヒデキの自主トレ再開は21日の筈・・とは思ったけど、こういうハプニングなら大歓迎だね。その場で撮影を切り上げ、しばしヒデキの自主トレ風景を見学。練習を終えたヒデキがグラウンド脇でサインする事はほとんど考えられないので、あたしは出入り口付近へ陣取る事もせずベンチに腰掛けてヒデキの動向を見守ってた。そして練習を終えたヒデキは例年通り、群がるファンへサインを書く事もなく室内練習場へ。 それから小一時間が経過。通例ならヒデキは帰り際に室内練習場のパーキング出入り口付近へ愛車を停めて即席サイン会を開いてくれるんだけど、今日は残念ながらサイン会なし。まあ、こういう日もあらあな、と思いつつ帰路へ付く。 |
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次に稲城を訪問したのは25日の金曜日。グラウンド周辺に陣取るファンの数は150人そこそこだったか。この日もヒデキの自主トレ日で、昼頃グラウンドへ到着すると走り込みを終えたヒデキが丁度キャッチボールを始めるところだった。その模様を見学し、室内練習場へと移動するヒデキを見送った後にあたしもパーキング方面へ移動。 ヒデキサイン会待ちのファンは50人もおらず、この人数だったら今日は間違いなかろうと思ったんだけど、やはりこの日もヒデキサイン会は行われなかった。昨年の秋から数えてヒデキがサイン会をせず帰っていく機会に遭遇したのはこれが３回目。これはたまたま運が悪かった訳じゃなく、聞くところによると昨年のシーズン中からＧ球場ではヒデキサイン会自体行われてないらしい。 ただ、帰り際のヒデキの態度は常にサイン会を開いてくれた時と何ら変わらない。ファンの声援にも気さくに答えるし、そこに険悪なムードは皆無。更に言えば、車で立ち去る時にファンへ向かって「みんなゴメンね」なんて声をかける選手はヒデキだけだもん。要するに、ヒデキサイン会が行われなくなったのには何らかの事情があるみたい。真相は知る術もないけど。 あたし自身は過去９回のヒデキサイン会へ立ち会う幸運に恵まれたので構わないけど、このルポを読んで触発され昨年の秋辺りからＧ球場へ足を運ばれた方々へは申し訳ないような気分。とは言え、今までがあまりにも好条件過ぎたとは思う。そもそもヒデキは日本球界一のスラッガーであり、本来ならそう簡単にサインを貰えるような人じゃないんだよな。だから現状が通常と考えるしか無いよね。 ちなみにこの日はちょっと面白い出来事があり、常々ウチのＧ球場訪問記を楽しみにしてくれ、時折メールも下さった福永さんというお子さん連れのご夫妻とバッタリ遭遇したの。で、この福永夫妻が正に前記の昨シーズンからＧ球場通いを始めた方々で、幾度と無く稲城へ出向いたもののヒデキサイン会には一度も立ち会えないそうな。これが可哀想でね。 唯一希望が残されてるとすればヒデキは今オフの自主トレ始動日にのみＧ球場で恒例のサイン会を開いたらしい。つまり全くサインを書かなくなった訳じゃないって事。こうなると自分の事は差し置いて福永夫妻にもヒデキサインGETの感激を味わって欲しくなるね。まあ、こればかりは祈る事しか出来ないんだけど。 取り敢えず自分に出来る事と言えばこのくらいかなあ・・と思いつつ「明日もヒマだから、単なる目の毒かも知れないけどあたしが貰ったヒデキのサインを持ってG球場へ来ますね」と福永夫妻に約束し携帯番号を教え合いつつこの日は解散。 |
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26日。あたしがＧ球場へ到着したのは13:00近く。この日は福永さんのお友達も男の子を連れてやって来てた。話を聞くと壮絶な状況の中で上原サイン会が開催され、その男の子だけが何とか色紙にサインを貰えたそうな。やはり週末のグラウンド脇は地獄絵図らしいね。 そして、福永夫妻にはお気の毒だけど今日はヒデキがお休み。明日は球団のイベントがあるから自主トレは無いだろうし、宮崎キャンプも迫ってるからヒデキサインGETのチャンスはどんどん狭まってる。そういう状況下で自分が貰ったヒデキのサインを見せるってのはよく考えたら拷問に近かったかも？ 要らぬお世話でしたかね？＞福永さん 暫く福永夫妻やそのお友達と談笑してると１塁側のフェンス越しで川相さんがサイン会を開いてくれた。折角なのであたしも便乗させていただき、今オフはこれが１枚目のサインGET。しかし川相さんのサイン会は常に落ち着いてるからファンとしても凄くサインをお願いし易い。これが若手の人気選手になると争奪戦になっちゃうからねえ・・ |
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今回は金ペンを新調し、今までのパイロット製から三菱のuni ポスターカラーマーカー（丸芯／細字）って奴に替えてみた。ノリは悪くないけど乾くのが遅過ぎるね。色的にも金と言うより黄土色に近い印象。ただ、パイロット製の金ペン使用時にさんざん悩まされた線のかすれが少ないのでこれはこれで結構使えるかも。 川相さんのサイン会も一段落すると福永さんのご家族とお友達は室内練習場周辺へ移動。あたしと福永さんはグラウンド脇のベンチに座り、走り込みを続ける若手選手をぼんやりと見つめながら暫し２人で様々な話をした。 どんな話かと言うと「結局、俺らって一体何を求めてここへ何度もやってくるんだろ？」って事。サインが欲しいから？ そりゃ勿論そうだけど、ただそれだけの為に来てる訳じゃない。最大の理由は憧れの選手と同じ時間を共有したいからなんじゃないかな、と。それは距離感だけじゃなく感覚的に。 同じ時間を共有したいのならシーズン中に試合を見に行けばいいわけじゃない。でも、俺ら的にはもっともっと身近に選手の息吹を感じたいの。全国で何百万の人々に見守られた試合よりも、ほんの数百人が見つめる練習風景の方が自分にとっては特別な時間だったりするのよ。 目の前で敬愛するヒデキ松井が走り込みやキャッチボールをしている。その様子を間近に見られるだけで俺らは凄く幸せなわけ。ただ、出来ることなら選手と時を共有した証が欲しい。それがファンとして俺らが選手にサインを求める最大の理由なんだな。 福永さんの言葉の中で最も印象に残ってるのは「とにかく松井に書いて貰えるんだったらマル書いてチョンでも、単なるチェックでもいいんだ。ハンコだって構わない」って事。その気持ちは痛いほどよく分かる。これこそがあたしの言うファン心理そのものだもん。だからこそ福永さんにも一度でいいからヒデキサイン会へ立ち会う幸運に恵まれて欲しいんだよね。このコンテンツを立ち上げた者としての責任に於いても。 開幕まであと２ヶ月。宮崎キャンプの間は我々関東地区のファンにとって辛い時期だけど、３月なればＧ戦士達も戻ってきます。勿論、オープン戦で全国を飛び回るから何時Ｇ球場へ行ってもヒデキに会える訳じゃないけど、時折ひょっこり顔を出すこともあるし、全体練習日だってあるからまだまだチャンスは残されてますよ。何時の日か福永さんにも幸運が訪れる事を心の底から祈っています。 |
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