| キングコング(1933) アメリカ映画 監督...メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック 出演...フェイ・レイ、ロバート・アームストロング |
| 旧作に触れるとガキの頃に観なくてよかった〜という映画とガキの頃に観ておけばよかった・・という作品に分かれる。キングコングは正に後者かな。傑作である事に疑いの余地は無いけど、今観ると稚拙な特撮に乗り切れない自分が居る事は否定出来ず。 あまりにも有名な作品＆近年Ｐ・ジャクソンがかなりオリジナルに忠実なリメイクを撮っているので今更説明の必要もないけど、野心に燃えた映画監督が街で出会った女優の卵を連れて孤島へ向かい、そこで出会った巨大ゴリラと一悶着あった末に捕獲してニューヨークへ舞い戻り見せ物にしたまでは良かったものの、鎖を引きちぎったゴリラが都会で大暴れした後エンパイアステートビルへよじ登り戦闘機に撃ち殺されるまでを描いた物語。 やっぱり面白いんだけどCG全盛の今となってはコマ撮りの怪物に陶酔する事も出来ずってのが正直な印象。但し稚拙な分ソウルは伝わるね。Ｐ・ジャクソン版も悪くはないけど、今から約70年も前に撮られた事を考えるとそりゃもう存在価値の面ではリメイク版も遠く及ばない。これがなければハリーハウゼンもゴジラも生まれてこなかったんだから。 ホント、惜しむべきはこいつをガキの頃に観てたらもっと陶酔出来たろうなって事。10代前半の頃、初期のターザンは観たんだけどキングコングまでは行き着かなかったんだよね。まあ当時はレンタルビデオも無かったから観たくても観られなかったんだけどさ。 |
| (2008/03/22) |