| 悪魔のいけにえ２(1986) アメリカ映画 監督...トビー・フーパー 出演...デニス・ホッパー、キャロライン・ウィリアムズ |
| いや〜、どうなんでしょこれは。取り敢えず怖い映画じゃないし、トビー・フーパーも観客を怖がらせる為には作ってない。むしろモダンホラーの金字塔でもある前作のファン向けに作ったクレイジーポップムービーという呼び名が適切かも知れない。 とにかくいけにえファンにはたまらない目配せが随所に見受けられる。本家ガーナー・ハンセン扮するレザーフェイスに比べると線が細くなった感こそあれ、例の体を揺する仕草は前作そのもの・・なんだけど、何とも言えず不自然だし滑稽でさえある。 俺的に嬉しかったのはコックことジム・シードーの登場シーンかな。奴の顔が見えた瞬間おお〜！きたきた〜〜!!と思ったもんね。 クライマックスでは前作同様、捕らわれたヒロインの頭をカチ割る為に力なきグランパへ家族一丸となってハンマーを持たせるシーンがあり、シチュエーション的には完全なる再現なんだけど前作にあった吐き気をもよおすような怖さが皆無・・だけどファン的には嬉しい。もう全編そんな感じかな。 トビー・フーパー自身の弁によるとホラーばかりじゃなく機会あらばコメディも撮りたかったという話だから、満を持して自作をモチーフにコメディ撮ったらこうなりました、といった感じじゃないかしら。但し、トム・サヴィーニ引っ張ってきて超絶血まみれ大会を展開した関係上無条件に笑える映画じゃないし、一般客の理解も受け難い作品になってしまった感は否めない。 |
| (2008/03/22) |