| 13日の金曜日 完結編(1984) アメリカ映画 監督...ジョセフ・ジトー 出演...キンバリー・ベック、E・エリック・アンダーソン |
| う〜ん・・ どうなんでしょ。俺が観た５本の13金シリーズ中、最も良く出来た作品だとは思うけど傑作とも思えずせいぜい佳作といった印象。取り敢えず殺される為だけに登場する８人の若者が血祭りに上げられた後の展開は、他の作品と比較すればホラー映画たり得てる。照明とか結構いい感じだし。 とにかく13金シリーズの難点は（俺が観た５作目までに限って言えば）緩急を付けず唐突に現れたジェイソンか一気に人を殺しちゃう事で、これじゃ怖がろうにも怖がれない。ホラーがホラーたり得る要素はモンスターが画面上に登場する事より、その前の来るぞ来るぞという期待感だと個人的には思ってる。出ちゃうと怖くない、出て来ないから怖いという。 その点では前記の８人の若者は例によって唐突に現れたジェイソンにすんなり殺されちゃうんだけど、後半まで生き延びる姉弟の下りになるとそれなりに来るぞ来るぞ感があるかな〜と。 ただ、シリーズお約束のコマ落とし演出はどうなんでしょ？ あれがどうにもいただけないんだけど、あれってプロデューサー指令という気もする。仮にそうだとすれば演出家に罪はないけど、あのコマ落としで冷めちゃう部分がある事も否定出来ず。でもソフトコアホラーとしてはあの安っぽさが良いのかも知れない。 さておき、個人的に謎として残った箇所が二つ。 ★単に逃げた様にも見えるが、やっぱりあの犬はジェイソンの餌食になったのか？ ★姉弟の母ちゃんは一体何処へ消えた？？ |
| (2008/02/18) |