サングラス その４（カリクローム編） |
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| レイバンというブランドに興味を示す人種の行動パターンは大抵同じで、まずはフォルムに魅せられ、それからレンズ自体へ興味が傾いていく。俺自身も多分に漏れず、様々なスタイルのサングラスを入手するとボシュロム製レンズそのものに興味を持つようになった。 とりわけ気になる存在は調光（チェンジャブル）レンズとカリクローム。調光とはその名の通り受ける光の量によってレンズの濃さが変化するレンズ、カリクロームは曇天や夕暮れ用に開発されたレンズの事（いずれも現在は生産中止）。 調光レンズの方はG-15等のベーシックなレンズの数割り増し程度の出費で入手可能なれどカリクロームは高い。そもそも生産数が少ないという事もあり定価自体がベーシックタイプに比べ割高だったんだけど、今も中古品が2-3万で取引されてるという人気アイテムだったりする。 どういうレンズなのか一言で説明すると、いわゆるサングラスがダークグレーやダークグリーン系のレンズなのに対しカリクロームは正に真っ黄色。要するにフォグランプが黄色いのと同じ理論だね。黄色いレンズを通す事で夕暮れ時の情景がハッキリ見えるとはにわかに信じ難いんだけど、天下のボシュロムが製品化したレンズとなればやはり気になる。 つー訳でこいつの入手を決意したものの、国内のネットオークションでは前記の通りすぐ高額に跳ね上がってしまうのでなかなか手を出す気になれない・・となればe-bayの出番。但し、e-bayでもカリクロームは人気アイテムらしくあまり安い買い物も出来ない。 取り敢えず日々出品物をチェックし掘り出し物の登場を待っていた所、レイバンロゴの入ったイエローレンズのアヴィエーターモデルが出品されたので満を持して入札。ちなみにレイバンロゴとBLの刻印が入ったレンズは80年代以降市場へ出回った品物に限られており真贋が明確という意味で更に人気が高い。実際、フレームは純正のレイバン製だけどレンズは他社製のイエローレンズという出品物が多いのよ。 結局$158.00という結構な額で落札し、手元に届いた品物を確認した所・・ |
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ぐはっ！ こりゃカリクロームじゃねえ!! 単なるアンバー系レンズでやんの。これは出品物の記述及び参考画像をしっかり確認しなかった俺の一方的なミス。しかし、このアンバー系レンズがこれほどの高額になってしまったって事は競り合った相手もカリクロームと間違えたんだろうな。そんな訳で国内でも￥5000程度で買える代物へ送料含め￥20000近く支払うハメに。トホホ・・ こうなると是が非でもカリクロームレンズ装着モデルを入手したくなるのが人情。今度は画像をしっかり確認して以下のモデルを入手。 |
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これは$87.00とカリクロームレンズ装着モデルの割には比較的安価で落札。但し、見る人が見ればお分かりの通りセンターブリッジ上のブローバー（汗止め）パーツが欠損。更に左側のレンズ端が僅かばかり欠けてる。しかも右側テンプルのネジ山が潰れてるらしくボルトで止められてるというかなりの粗悪品。本来このデコットは希少性が高く、コンディションさえ良ければ$200.00オーバーする事もあるモデルなんだけどね。 それでも一応カリクロームだし実使用に支障はないから問題なかろうと思ったものの、手元に届いた現物を見て愕然。 |
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なんと左右のレンズの濃さが違うんよ。すなわち片側は間違いなく他社製って事。フレームはさておき純ボシュロム製カリクロームレンズに興味を持って落札した訳だからこれは絶対に納得いかねえ。 結局、三度目の正直で以下のモデルを$165.00にて入手。 |
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ノンロゴタイプなれど、こいつはどうやら本物臭い。とは言え、真贋を見極める術がないので本物と信じるしかないってのが実状。ちなみに大変な出費を強いられたボシュロム製カリクロームの感想を一言で述べると、何となく夕暮れ時の情景がハッキリ見える気がするって程度だなあ・・ 特に他社製の安価なイエローレンズと大差ないわ。それでも半分意地になって夜はこいつを掛けるようにしてるけど、当然ながら世界が黄色く見えるので、暗がり以外で使うと結構気持ち悪い（笑） ちなみに例の如くこいつを掛けたキャラクターが登場する印象深い映画を２つ挙げると、まずはイージーライダー。冒頭のヤク密売シーンで買い手の男がカリクロームのシューターを掛けてる。それと北野武のHANA-BI。サラ金の事務所で好き勝手な事をほざいて白竜にブチ殺されるチンピラがやはりカリクロームのアウトドアーズマン（ひょっとしたら他社製？）を掛けてた。いずれにせよ怪しいキャラ御用達って感じだね。 |
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レイバンマニアの終着点と言っても過言ではないカリクローム装着モデルを入手した事で俺のサングラスコレクションも一段落。そこで今までに入手し、まだ当サイトで紹介してないモデルを一挙公開。まずはレイバン製じゃないけどこいつ。 |
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イタリアのペルソル社がターミネーター２の撮影用に製造したモデル。映画公開から２－３年の間市販されたものの現在は廃盤となっている。テンプルがバネ状になっている為、非常に掛け心地が良い。ちなみにレザボア・ドッグズのタイトルバックでタランティーノが掛けてるサングラスも多分このタイプ。 以下は全てレイバン製・・ |
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手持ちのレイバン製サングラスの中では怪しさNo.1（笑） オリンピアンⅠDXの普及版だけど、これが映画の小道具として登場した例は見た事がない。結構人気があるモデルらしく、こいつも比較的高額で落札。 |
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ワンデラよりはおとなし目な印象のオリンピアンツーデラ。その昔、珍走団の方々がフレームを45度に傾斜させ愛用した事で有名なモデルという話だけど、基本的に珍走団の方々はあまり金を持ってなかった筈だから（笑）恐らくはコピーモデルを曲げて使ってたんじゃないのかな。 |
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これまた怪しさ炸裂（笑） ちなみにブルーズブラザースの劇中、レイ・チャールズがこれと似たモデルを掛けてるけど、同じような形状のモデルが幾つかリリースされてるのであの映画に使われたモデルがこのデコかどうかは不明。 |
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あまり人気が出ず、短期間しか市場に出回らなかったというドリフター。俺自身もあまり気に入っておらず使用頻度は低い。じゃあ何故買ったのかと言えば、安かったって事とネーミングか。やはりドリフのファンならドリフター持ってなきゃ、みたいな（笑） |
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かなりハードな印象を持つシグネット。これも特にどの映画で誰が掛けてたとかそういう理由で入手した訳じゃなく単に安かったから落札。しかし、これとクラブマスターは似合わない度が激しいのでほとんどオクラ入り状態。 |
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これはボシュロム社がレイバンブランドを立ち上げる前に市販したモデルでアヴィエーターモデルの先祖とも言うべき骨董品。製造年が定かじゃないんだけど、同型のモデルが1930-36年に米空軍へ支給されたという記録があるのでひょっとしたら二次大戦前の代物かも・・と書くと大変な貴重品っぽいけど、オークションサイトじゃチラホラ見かけるからさほど珍しくもないらしい。 |
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これで俺のサングラスコレクションは色違いを除いて網羅したか。実に21種40本に上る訳だけど、さすがにもう頭打ちだな。強いて挙げればオークリーのロメオ（M:i-2で登場したモデル）とジュリエット・イチローモデルに興味はあるけどフォルムがド派手な上、中古レイバンが10本以上買える高額品なので恐らく買う事もないでしょう。仮に入手したらまたここで紹介するけど取り敢えず俺のサングラス談義はこれにて終了。 |
