| ガチャガチャがガシャポンの名でバンダイの登録商標になったのがいつ頃の事なのかは詳しく知らないんだけど、１回￥200でテーマ別に全５種くらいの妙に出来が良いフィギュアのガシャポンをよく見かけるようになったのは96-97年くらいじゃなかったかな？ その頃は既にカード収集を始めてたけど、フィギュアにはあまり興味が無かったので回すって事はしなかったな。 丁度その頃あたしはNifのパソ通を始めて間もなく、毎日のように巡回していたコレクターズ・フォーラムの電子会議室上にガシャポンの交換依頼が頻繁に書き込まれてる事は尻目に見てたけど「ああ、こういう物も流行ってるんだな」程度にしか思わなくて自分が回したいとは思わなかった。 これを回すようになったのは周囲のコレクターの影響ですね。98年の夏頃にあたしの呼びかけでNifを徘徊する変わり者カードコレクターが一堂に介するオフ会を開いたんだけど、それを機にNifのコレクター仲間と月イチくらいのペースで頻繁に会うようになったのね。で、中にはカードだけじゃなくガシャポンも集めてる人が何人かいて、その人たちの話を聞いてるウチに感化されちゃった。 キッカケはバンダイHGのロボコン２ですか。これの中に含まれてるロビンちゃんのフィギュアがなかなか出なくてNif辺りじゃハイレート化してる、みたいな話を聞いて「ふーん、そんなのがあるんだ。じゃあそのロビンちゃんは俺がいただき！」って思っちゃったんだな。ビギナーズ・ラックというか、問題のロビンちゃんは２回回しただけで出た。今じゃもう売っちゃって手元に無いけど。 次に手を出したのは仮面ライダーだったかなあ・・ 怪人狼男編全６種の中に改造サイクロン号＋一文字ライダーってのがあって「これカッコいいなあ・・何回回したら出るだろ？」とか思って運試し的に回した。その時はロビンちゃんほどは運が良くなくて５回目だか６回目に出た覚えがある。 そういう事を続けてる内に何が出てくるか分からないラインナップの中から一番のお気に入りを出すことが妙な快感になってきて、なんだかんだと回すようになっちゃった。ちなみにあのガシャポンの筐体って側面が透明で中が覗けるじゃないですか。あれって凄くコレクター心理を突いてるよね。狙い目のフィギュアが間違いなく入ってる事は確認出来るのに、いざ回してみるとなかなか出なかったりして「見えてんじゃん！ ここに見えてんのに何で出ないんじゃあ!!」って感じで頭に血を上らせる絶大な効果があると思う。 そんな調子で手元にガシャポンフィギュアが50個近く溜まった頃、あたしゃ妙な物にハマり込みます。それはTo Heartっていうギャルゲーのガシャポンフィギュア。YUJINなるトミー系列のメーカーから出たんだけど、このYUJINってメーカー、ガシャポンコレクターからの評判がすこぶる悪い。何が問題なのかというとこのメーカー、色違いパラレルとかクリアモデルとかのSPモデルを少数混入するんです。要するにトレカでいう所のインサートカード同じ事で、出来うる限りユーザーから金を絞ろうとする販売戦略ですな。 ガシャポンの筐体には例のカプセルが60個入るようになってるんだけどYUJINのSPモデルはその中に５個とか６個とか、時には３個しか入ってなかったりする。アコギだ悪徳だと騒いでみても、それを欲しくなるのがコレクター心理ってもんじゃないですか。でもって、あたしも見事その術中にハマってしまった。別にフィギュアが欲しかった訳じゃなくて当たりを引き当てる快楽に溺れたいという欲求に支配されてしまったんですな。 前記の通り、初めはちょっとした運試し感覚で始めるんだけど側面から見えてるSPがなかなか出ないと頭に血が上ってガシガシ回してしまう。しかも20回とか回せば最初は上の方にあったSPもどんどん下がってきますよね？ それを見ると「俺がこんなに金かけたのに、このままじゃ次の奴は簡単に出しちまう。ちきしょー！ 次の奴に渡してたまるか!!」みたいな貧乏根性から結局そのSPが出るまで回し続けるハメに陥る事もしばしば。 これってトレカも同じ事だけど、ガシャポンって単価は安いじゃないですか。でも１回￥200の物も10回回せば￥2000かかるのは自然の摂理ですよ。ところが、頭に血が上ったコレクターにはこれほど簡単な算数も出来なくなる。で、20回とか30回とか回してお目当てのSPを引き当て、帰りの電車の中でカバンの中にある大量のガシャポンフィギュアを眺めながら「・・何やってんだろ、俺」などとつぶやきながら冷静さを取り戻す、と。実際、あれってトレカ同様本ッ当〜〜に危険なコレクターズアイテムだと思いますよ。＜経験者談 ・・てな訳で、アホみたいにガシャを回して一時期2-300個のフィギュアに囲まれてたんですが、そもそもあたしはガシャポンフィギュアが好きな訳じゃなくガシャポンフィギュアの当たりを出す事だけが好きな人種ですからフィギュア自体はハッキリ言って邪魔なんです。特にギャルゲー系フィギュアって未開封状態だとバラバラ死体みたいで、これが200も300もある様ってのは決して気分のいい物じゃない。 で、処理に困ってた所コレクター仲間がガシャポンクラブの存在を教えてくれて、あそこで相当に売り捌きましたね。有り難いことにガシャクラには手持ちのフィギュアを買値とほぼ同額で引き取ってくれるコレクターが沢山いたので経済的にも随分助かった。今じゃYAHOO!オークションがあるからあそこへ譲渡依頼は書かなくなったけど、今でもたま〜に交換依頼とかは書いてます。 ちなみに今じゃガシャポンフィギュアもほとんど残ってない。今手元に残ってるのは厳選したお気に入りフィギュアとオークションの売れ残りだけですね。ここでちょっとあたしのお気に入りを紹介すると・・
こんな感じ。特にゴジラは凄く気に入ってて、これはもう￥200のレベルじゃないと思う。あと、画像は無いけど最近海洋堂がリリースしたアルプスの少女ハイジのシリーズも大のお気に入り。何故画像が無いのかというと今は手元に無く、職場のデスクに飾ってあるからです。 |
