二代目映ちゃん号 |
| 14年間行動を共にした初代映ちゃん号ことユーノス・ロードスター1600を手放してからはや一週間が経過。思い起こせばあれは実に可愛い奴だった。新車で購入してから今まで大きなトラブルに見舞われる事もなく本当によく働いてくれた。 その気になれば向こう10年先まで問題なく乗り続ける事も出来たんだけど、生まれてこの方ロードスター以外の車を所有した事がないという状況を維持するのも損な気がするし、２シーターならではのデメリットもイヤと言うほど味わってきたから心機一転して乗り換えを検討し始めたのが約１年前の話。結局、幾つかの候補車の中から俺が選んだ新たなる相棒はこいつ。 |
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日産フェアレディＺ300ZXツインターボ2by2後期型。歴史あるフェアレディＺシリーズの４代目として今も根強い人気を誇る、いわゆるZ32型ね。探し始めた頃はボディカラーに拘りはなかったものの、キル・ビルVol.1を観たらメタリックダークブルーのZ32が印象的に登場するんだよな。それが決定打になってこのボディカラーを選んだ。車まで映画の影響で選ぶなよとか言われそうだけど好きなんだから放っといてよ（笑） ちなみにキル・ビルVol.1の撮影で使われたメタリックダークブルーのZ32は俺がこの車体を購入したZ32専門店が貸し出したらしい。 web日記にも書いた通り、この車体は仕事仲間に紹介された日産ディーラーの人に探して貰ってたものの４ヶ月待っても予算に見合う物件が見つからなかった。理由はタマ数が少ないから。Z32なんか格安でゴロゴロしてるだろと思うでしょ？ 確かにグレードに拘らなければ決して入手困難じゃない。但し、俺の探してた５速マニュアル車のツインターボってのが結構少ないんよ。 これはZ32専門店の人の話だけど、世に出回ったZ32の８割がオートマ車なんだそうな。ただでさえタマ数の少ない５速マニュアル車で、ツインターボ、2by2、ボディカラーはホワイトとイエロー以外で車体価格100万以内の後期型という条件を出したら４ヶ月待っても見つからなかった、と。これが初期型オートマ車のNA（自然吸気型）だったら３日かからなかった筈だし、ちょっと中古車屋を巡れば車体価格30万以下で買えたりする。でもそこだけは絶対妥協出来なかったな。 まだ細かいインプレッションが書けるほど乗ってないけど流石にパワフルだね。ロードスターが軽い車体を非力なエンジンで振り回すタイプだったのに対し、Z32は重い車体を大排気量のエンジンでグイグイ引っ張っていく印象。実際、車重はロードスターの約1.5倍あるもののパワーは約2.3倍、トルクに至っては約3.3倍もあるV6DOHC3000ccのエンジンにターボチャージャーを装備してる訳だから乗り味が異なるのは至極当然の話。 内装は比較的シンプル・・というか、あまり高級感を感じない。新車価格456万もした高級車だから内装も豪華なのかなと思ったらそんな事は全然ない。要するに高額の理由はエンジン性能にあり、内装にはさほど金かけてないんだな。それはそれで走りに徹してていいんじゃないの。言い方を変えればスパルタンだし。 ただ、10年落ちの年輪はエンジンよりも内装に感じる。ところどころ痛んでたりカーステかけるとビビる箇所があったり。まあこの辺は自分で補修すればいい話だし、心臓部のエンジンが好調なら問題はないかと。それと気になったのはギアを２速と４速へ入れた時、吸気音のようなノイズが大きくなる点。１・３・５速は問題ないものの２・４速の時だけベンチレーターが開いたかの如くノイズが増すんだよな。さほど問題視してないけど、これが経年劣化によるノイズなのか、そもそもZ32の持つクセなのかは不明。 しかし当たり前だけど車幅の感覚がロードスターと全然違う。数値的には12cm程横幅が広くなったに過ぎないものの、感覚的に相当広がった気がする。その分居住性は優れてるけど車庫入れとかには気を遣う。車長もロードスターより50cmほど長いからバックする時とか今までと同じ感覚でいるとドカン！とやっちまう可能性がある。慣れるまでは気を付けなきゃ。 ちなみに前オーナーの趣向で強化クラッチを装備してる事を除けばどノーマル状態。そもそも車体に付いてた社外品のマフラーも純正の物へ付け替えてもらった。シフトノブも他社製だった物を純正に戻した。だから社外品はクラッチとステアリングとアルミホイールのみ。 この辺、人によって考え方が異なるけど俺はあまり車をいじり回すタイプじゃない。むしろノーマルに拘る。ノーマルってのは言い方を変えればオリジナルであり、俺はオリジナルが好きなのよ。だからって別にいじり回すタイプの人を否定はしないけどね。 スタイリングは申し分なし。そもそもロードスターを新車で購入した時も金があればZ32買うのになあ、と思ってたし。しかし丁度あの時期市場に出た国産車はデザイン的に俺の趣味趣向に合った物が多く目移りしたね。ホンダのNSX然りスカイラインGT-R然り。逆に現行車には全くそそられない。好きな人には申し訳ないけどZ33や新型スカイラインなんてスタイル的に最悪だと思ってる。なんかスマートじゃないんよ。未来カー風のデザインのクセしてやけにずんぐりむっくりしてて格好良さという物が微塵も感じられない。あれがいいって人も多いのかもしれないけど俺はダメだなあ・・ 難を言えば燃費ね。これはもうロードスターと比較にならないほど悪い。ちょっと乗っただけでもガソリンが湯水の如く燃焼されてる印象が五感に伝わる。しかもハイオク推奨車だからこれは金かかるな。まあ、その辺は承知の上だけど。 それとカーステはダメだね。ラジオなら普通に聴けるけどCDプレーヤーは寿命臭い。そこも計算済みだったのでこれからオートバックスへ行きMP3対応CDプレーヤー付きのカーステでも買ってこようか、と思ってる。 さておき、走行距離81000kmという結構くたびれた車体を購入したものの、俺って年間5000km程度しか走らない人間だから普通に乗ってても10万kmオーバーまであと４年はかかる。エンジンは好調だから余程のトラブルに見舞われるか事故でブチ壊さない限り暫くはこいつに乗ってるんじゃないのかな。 |