悪魔のシングル買い
| あたしは常々金に物を言わせてコレクションを充実させる類の人種が嫌いだとほざいてますが、これが全くの詭弁である事に最近気付いた。何故なら自分もそういう人種だから。 とは言え闇雲に金を巻くようなマネはせず、シングル買いはあくまでも最後の手段というスタンスだけは守るようにしてる。何をどうやっても入手が叶わず、もはや大枚はたいて買う以外に方法がない、しかしながらどうしても欲しいという結論に達した時のみ福沢さんの世話になる。そうしないと収集趣味なんか面白くもなんともない。 今までにも何度となく書いてきたけど、どんなレア物だって金さえ惜しまなければ入手は叶うのよ。でもそれって結局は財力と気力の問題であって、たかが紙切れに100万も200万もブチ込める勇気さえあれば誰でも出来る事だからね。 例えばの話、国産トレカの激レアカードを全て持ってるコレクターがいたとする。その人は松井秀喜やイチローのバットカード（市場価格は双方とも20万前後）も高橋由伸のサイン入りジャージーカード（市場に出れば4-50万？）も持ってるんだけど、それが全部シングル買いした物だとすれば、あたしはまるっきりその人の事を尊敬出来ないんだよな。 そもそも激レアカードって幸運の女神が微笑んだ一部のコレクターのみが所有する事を許された物だとあたしは解釈してる。それを全部所有する事に楽しみを見い出すコレクターの存在も否定はしないけど、やっぱり好きにはなれないよ。だってそんなの金持ちの道楽じゃん。 ・・とは言え冒頭でも述べた通り、端から見ればあたし自身も金持ちの道楽と見なされて仕方のない散財を繰り返してる。それなりに倹約はしてるつもりなんだけど、やはりその内容は常人から見ればキチガイの領域なので、ここで己の愚かさを省みる意味も含め今まであたしがシングル買いで入手した高額カードの内訳を覚えている限り公開していこうと思う。これが今後自分にとっての歯止めになればいいんだけどね。 では、まずオークション編から・・ |
| 1 | 89カルビー 原辰徳ホログラムカード | ￥50000 |
| 2 | 94TOMY/ID 松井秀喜キラカード #2 | ￥25501 |
| 3 | Skybox バットマン＆ロビン Ａ・シュワルツェネッガー 直筆サインカード |
$180.00 （約￥21000） |
| 4 | 94TOMY/ID 松井秀喜キラカード #1 | ￥15501 |
| 5 | 95東京スナック #154イチロー | ￥12700 |
| 6 | 90カルビー #203桑田真澄（金枠） | ￥10500 |
| 7 | 94カルビー地方版 C-37イチロー | ￥10000 |
落札価格が￥１万を超えたのはこの７件のみだったと思う。他で印象に残ってる物はヘルレイザーのクライブ・バーカー直筆サインカードを$78.00（約￥9300）で、94カルビー地方版C-39イチロー（多分ニセモノ）を￥8750で、90カルビー#199原辰徳（金枠）を￥8250で、94カルビー地方版C-38イチローを￥6750で落札。あとは￥3-5000で落札した物がチラホラって所。 ちなみに94TOMY/IDキラの落札価格に￥１の端数が付いてるけど、これは競争相手のやった事だからね。こんなセコいマネしませんよ。あたしだったら￥１じゃなく￥100上乗せします（笑） なお、これとは別にセット物でも過去に３回ほど高額取引を行ってる。内訳は以下の通り・・ |
| 1 | 90カルビー 金枠カード12枚セット | ￥28000 |
| 2 | カルビー＆BBM イチローカードセット | ￥25000 |
| 3 | 93-94東京スナック プロ野球ポップコーンシールセット | ￥12700 |
１位の90カルビー金枠カード12枚セットには当時あたしの熱望していた#199原辰徳が含まれていたので大枚はたいて落札したんだけど、先方の送ってきた#199の現物を見るとボキボキに折れてて大ショック。結局、入手を度外視してたライオンズの金枠(#207-217)の抜け版が大量に埋まっただけ。その後#199の美品を改めて入手するハメに陥ったし、これは決していい買い物じゃなかった。 カルビー＆BBMのイチローカードセットは全何枚だったのか全然覚えてないんだよね。確か10枚前後だったと思うんだけど、その中に94カルビー地方版C-39、95東京スナック２弾#153、98カルビースターカードS-08が含まれてたので落札。その後この３枚を除くカード全てを売り払ったら約￥15000になった。だから結果的にあたしはこの３枚のレアカードを￥10000で入手した形になるわけ。 93-94東京スナックのプロ野球ポップコーンシールセットも前記のイチローセットとほぼ同様のパターン。欲しかったのは40枚ほどのセットに含まれてた松井秀喜４枚を含むＧプレーヤー12枚だけだったので、その12枚のみ手元へ残し他はチーム別セットという形で放出したら￥8000近く回収出来てしまった。93-94東京スナックの松井シールは運が良くても１枚￥2-3000出さなきゃ入手出来ない代物だから￥5000そこそこで４枚入手ってのは夢みたいな話よ。まあ結果オーライなんだけど。 これを転売と見なされたら困っちゃいますが、セット販売品の中に自分の熱望してる物が含まれていれば取り敢えず落札し、後に不要のカードを放出して出費額の一部を取り戻すってのも方法論としてありじゃないのかな？ 結果的にいい買い物となるかどうかは運みたいな所もあるけどね。別にあたしもそれを狙って買った訳じゃないし。 オークションに関してはこんな所。次にショップでのシングル買いワースト３を・・ |
| 1 | バンダイ 新世紀エヴァンゲリオン 第弐集抽プレ 綾波レイ プラチナバージョン（メーカー流出品） |
￥38000 |
| 2 | 93カルビー #1松井秀喜（小文字版） | ￥10000 |
| 2 | BBM94 松井秀喜ホログラムカード | ￥10000 |
１位のEVA抽プレ￥38000はかなりインパクト強いよね。これについては言い訳もなにも無いんだけど、カードが凄く欲しかったというより抽プレの当たらない俺に納得出来ず逃した運を金で取り戻すという強引な方法を取るに至った、と。 その後知った事なんだけど、あたしがこのカードを入手した時期にはまだメーカーが当選者へ発送を行ってなかったらしい。すなわち、この時期市場へ出回っていたEVA抽プレは全てメーカー流出品（ニセモノではない）で、それを見たあたしは自分が抽選に漏れたと勘違いしちゃったわけ。まあ、それから数ヶ月経ってからメーカーが正式に当選者への発送を開始したものの、結局ウチには届かなかったから（涙）決して勘違いじゃなかったんだけど！ そして、この一件以来あたしは抽プレにまるっきり興味を失ってしまう。要するに抽プレって人任せじゃない？ これがパック封入の激レアなら自力で運を掴む事も可能だけど抽プレだけは自分の力じゃどうしようも無いからねえ・・ その辺が納得いかずこういう物は無視するに限るという結論に達したわけ。いわゆる負け犬の遠吠えって奴ですか？ １万をオーバーするショップでのシングル買いはこれだけなんだけど、強いてもう１枚挙げると93カルビー#1松井秀喜の大文字版を￥9800で買ってる。これ、今ヤフオクに出せば落札価格が６-７万に達するという強烈な代物だけど、あたしが買ったのは３-４年前の話だからね。その頃は今ほど異常な扱いも受けてなかったし、買うか否か店頭で10分ぐらい悩んだもん。今にして思えば買っといて正解だったな。 ・・とまあ、過去の武勇伝を赤裸々に綴ってきましたが、こんなのウチらの世界じゃ序の口だからね。米４大スポ系の激レアになれば10万を軽く超える高額品がゴロゴロしてるし、世界で最も高価なカードには億のプライスが付けられてる。いずれにせよコレクタブルの世界なんてどれもこれも逝っちゃってる人達の道楽だと当事者ながら思いますわ。 まあ、売り払えばいつだって金は取り戻せるんだぜと自分に言い聞かせる事で平常心を保ってる部分もある。実際、ここに挙げたカード全てをヤフオクへ出品すればトントンとまではいかないまでも散財額の８割は回収出来るもん。その点、EVAの抽プレだけは思いっきりアテが外れたけどね。あれはもう１万でも捌けないからなあ・・ |