カードで世界を渡り歩け！（個人輸入編）
| 米４大スポーツカードや海外ノンスポカードを集めてる人には言うまでもない事ですが、日本とアメリカではインサートカード、あるいはトレーディングカードという物の価値観に格段の差があります。日本では「インサート」と名の付くカードにはすぐ￥1000-2000のプライスが付けられ、多くのコレクターはその事に何ら疑問を抱かずシングル買いしてしまっているのが現状ですが、アメリカでは封入率1:4-15程度のインサートカードに$10.00を越えるプライスが付けられる事などほとんどありません。せいぜいが$7.00、モノによっては$1-2.00で叩き売りされています。 特に価値観が異なるのは封入率1:108-360といった「ちょっとレア物」のカード。日本のキャラ系カードでは1:60程度のインサートに￥8000-10000なんてプライスが付けられることはザラですが、アメリカ市場に於いて1:108インサートの平均的なプライスは$25.00程度です。不人気カードなら封入率1:432のカードが$10.00程度で買える事だってあります。これは未開封ボックスとて同じ事。日本で買えば１箱￥12000するカードがアメリカでは$50-60.00で、売れ筋から外れた物なら$20.00以下で買えてしまう。 こうも値段が違うともはや日本のカードショップで海外のカードを買う気が失せてしまいます。とは言え、ここは日本ですから「アメリカの価値観」で買い物は出来ません。が、今やインターネットの普及によって全世界のショップで簡単にお買い物が出来る時代です。海外のサイトを覗けば日本市場の半額以下のプライスが付けられたカードの商品リストがズラリと並んでます。 これはもう指をくわえて見てるだけじゃ絶対に損ですよね。しかし問題となるのは「言葉の壁」。当然ながらアメリカのサイトは全部英語で構成されてるし、勿論注文も英語で行う必要があります。私自身もこの敷居の高さがネックとなって長らくは海外サイトの商品リストを眺める事に終始していたのですが、ふと気が付いた事実は「先方に何が欲しいのかを伝え、料金を送ることさえ出来れば海外通販は決して難しく無い筈」って事でした。 そもそも私は英語が苦手で、今でも街で外人に道を訪ねられたりするとその場でフリーズしてしまう英語バカですが、世の中には「翻訳ソフト」という便利な物が存在します。まあ安価な翻訳ソフトは万能じゃないんですが、英文を和訳させれば訳が分からないながらも「言葉のニュアンス」は読み取れるし、和文を英訳すると正しいのか正しくないのかは分かりませんが一応英文らしき物は出来上がるから先方に「ニュアンス」だけは伝わります（・・・と思う）。 別に英語で細かい打ち合わせをする訳じゃないので、意志の疎通が出来る最低限のやりとりで先方へ自分の意志が伝わり、手元へカードが届けばそれで大成功なんですよ。「だったら俺でも出来らあ」と思って初めて海外通販にチャレンジしたのは昨年末のこと。以下はその時のルポですので、これから海外通販をしてみようと思っている方々の参考にでもなれば幸いです。 私が初めてカードを注文したショップはカナダのWarp 9 Non-Sports Cards & Collectibles。コレクター仲間に教えてもらった、海外ノンスポインサートカードの在庫が豊富なショップです。注文したモノは以下の通り・・ SKYBOX TWILIGHT ZONE A8 VERA MILES AUTOGRAPH($25.00) INKWORKS ALIEN LEGACY RE-1($25.00) INKWORKS ALIEN LEGACY C2-2($9.00) INKWORKS ALIEN LEGACY CP-8($6.00) TOPPS UNIVERSAL MONSTERS H4($7.00) トワイライトゾーンのA8は封入率1:18ですが直筆サインだし、エイリアンレガシーのRE-1は1:108インサートですからかなりお買い得ですね。その他はレアリティこそ大した事は無いものの日本のショップじゃほとんど入手出来ないどマイナーカード。 まずはWarp 9のサイトにある「ORDERING INFOMATION」に目を通します。記述の一部を引用すると・・・ |
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To order any of the items listed on this website, please contact us by e-mail, phone or fax. Please Include: Your Name Your Full Address Your Telephone Number, including Country and Area Code Your e-mail address The items you wish to order Method of Payment Canadian Orders must include 7% GST (Reg #894759554) Canadian Orders from within British Columbia must include 7% PST Payment can be made by: Money Order Personal Check (Canada & U.S.A. Only - check must clear) |
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英語が苦手な私はこれを見ただけで頭がボーッとしてきますね。そこで秘密兵器の翻訳ソフトが登場。これをロゴヴィスタ社の「こりゃ英和！一発翻訳」に訳させると・・ |
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To order any of the items listed on this website, 項目の（どれ・何・誰）でもこの Web サイトの上にリストアップされるよう命令するために、。 please contact us by e-mail, phone or fax. どうか電子メール、電話あるいはファクスによって我々と連絡を取ってください。 Please Include: 組み込みを望んでください：。 Your Name あなたの名前。 Your Full Address あなたのフルのアドレス。 Your Telephone Number, including Country and Area Code 国とエリアコード (Area Code) を含んで、あなたの電話番号 (Telephone Number) 。 Your e-mail address あなたの電子メールアドレス。 The items you wish to order あなたが注文することを望む項目。 Method of Payment 支払いの方法。 Canadian Orders must include 7% GST (Reg #894759554) カナダのオーダー (Canadian Orders) が７％の GST （ Reg # ８９４７５９５５４）を含まなくてはなりません。 Canadian Orders from within British Columbia must include 7% PST ブリティッシュ・コロンビア (British Columbia) の中からのカナダのオーダー (Canadian Orders) が７％ PST を含まなくてはなりません。 Payment can be made by: 支払いが通り過ぎてされることができます：。 Money Order 為替。 Personal Check (Canada & U.S.A. Only - check must clear) 個人的なチェック（カナダ＆アメリカ合衆国 (Canada & U.S.A) 。 ただチェックがきれいにしなくてはならない − だけ）。 |
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何言ってるのかよく分かりませんが、まあ意味は通じますね。要するに先方が望む必要事項を書いてメールかファックスを送ればいいって事です。ウチにはファックスが無いのでメールで送ることに決定。そして今度は英文作成ですが、ここでまた「こりゃ英和！」の登場。その時作成した文章の控えが無いんですが、こんな感じの文章をメールしました。 |
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拝啓 Dear Sirs. 私は以下の通りに注文したいと思います。 I want to order it as the following. SKYBOX TWILIGHT ZONE A8 VERA MILES AUTOGRAPH($25.00)...1 INKWORKS ALIEN LEGACY RE-1($25.00)...1 INKWORKS ALIEN LEGACY C2-2($9.00)...1 INKWORKS ALIEN LEGACY CP-8($6.00)...1 TOPPS UNIVERSAL MONSTERS H4($7.00)...1 どうか見積もりをお願いします。 Please it asks for an estimate. 支払いは国際郵便為替を利用します。 Payment uses an international postal money order. 私の住所とＥメールアドレスは以下の通りです。 My address and e-mail address are as the following. Shinichi Okuda XX-XX-XX Sunagawa Tachikawa Tokyo 190-0031 Japan YHV01031@nifty.ne.jp どうぞよろしくお願いします。 Thank you very much in advance. Shinichi Okuda |
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「Dear Sirs.」ってのはかなり堅い書き出しなんですが、初めてだった事もあってこう書きました。実際には「Hi」程度の軽いタッチで問題ありません。結びの言葉は翻訳ソフトに入っていたひな形を使用しましたが、某Ｊ氏のサイトの海外通販入門編では「Your kind attention will be greatly appreciated.」となってますね。まあこの辺はどっちでも構わないと思います。ちなみに頭の悪い翻訳ソフトで英文を作成する際の注意点は「あまり難しい言葉を訳させない」って事ですか。例えば・・・ |
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残暑お見舞い申し上げます。 The heat of late summer asks after it. 暑く寝苦しい日々が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。 How are you getting along though days are going on hotly 【 it can't sleep well 】? |
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こういう無茶な要求をするとデタラメな英文が弾き出されます。それに、あまり悠長な英文を送ると先方も「ああ、こいつは英語が出来るんだな」と思って返答に複雑な英文を送ってくる可能性があるので、英語に自信がなければ出来るだけたどたどしい英文を送った方がいいでしょう。 例えばの話、自分がオンラインカードショップを開いていたと仮定して、アメリカ人から「コニチハ！このカード欲しいあるよ。料金が教えて頂戴ませ。オネガイ!!」といった半分意味不明のメールが届けば「ああ、この人日本語出来ないのに頑張ってメール送ってきたんだな」と解釈してそれなりの返答をするじゃないですか。それと同じ事です。 で、このメールを送った数時間後にはWarp9から簡単な英文の見積もりが届きました。（このショップは対応が早いことで有名）。内容は「在庫は全てある。記載した住所までU.Sドルの為替を送ってくれれば届き次第発送する」という物でした。こちらからも「OK。それじゃすぐ送るね」程度の簡単な返答をメールしたんですが、ここで問題発覚。Warp9はカナダのショップなのですが支払いがカナダドルでは無くU.Sドルという形式を取っています（アメリカでのプライスを参考としている為）。ところがU.Sドルの為替はカナダに送れないんです。（これは郵政省の決まり） こりゃ困ったって事で急遽為替での支払いを取り止めクレジットカードでの支払いに変更。その旨を先方に伝えてクレジットカードNoを２通のメールに分けて送りました。これはWarp9のサイトにも書いてある事ですが、１通のメールでクレジットカードのNoを送るとハッキングを受けて悪用される可能性があるからですね。故に16ケタのカードNoのうち上８ケタ、下８ケタを分けてメールする方法が多く使われてます。 クレジットカードNoを伝えたら支払いの手続きは瞬時に終わり、先方から「それじゃ送るね」といった内容のメールが届き、１週間もしないうちにカードが送られてきました。そしてこちらから無事到着のメールを送り、先方から「またよろしくね」といったメールを受け取り、私の個人輸入初体験は幕を閉じたのでした。日本ではなかなか入手出来ないカードが安く買えた事も嬉しかったけど、それ以上にカードを介して海外のショップと渡り合えた事が非常に快感でした。その後海外のサイトで買い物ってしてないけど機会があればまたチャレンジしてみようかと思ってます。 ただ、私って個人輸入における「トラブル」に見舞われた事が無いからトラブルシューティングに関する事は何一つ言えないんですよ。実際には「間違った物が届いた」とか「モノ自体送られてこない」とか様々なトラブルが発生する可能性がありますから、そういった事態が発生した時の対処法も考えた方が良いと思います。 なお、私は個人輸入が成功した事に味をしめて今度はe-bayオークションにまで手を伸ばします。それについては別項目で改めて書く事にしましょう。 |